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ジル・ドゥルーズ『ニーチェと哲学』

ニーチェと哲学 (河出文庫)

ニーチェと哲学 (河出文庫)

 ジル・ドゥルーズニーチェと哲学』の感想です。
 ドゥルーズによるニーチェ。繰り返しが多いけど面白いので最後まで読める。比較的読みやすいのではないでしょうか。

肯定することは、存在するものを請け負うこと、引き受けることではなく、生きているものを解放し、その重荷を降ろすことである。肯定すること、それは軽くすることであり、優越的諸価値の重圧のもとで生を担うことではなく、生の価値であり、生を軽やかで能動的なものにする新たな諸価値を創造することである。
(p.357)


 読んでるとなんか癒される。心ぴょんぴょんってこういうことなんじゃないか(ちがう)。現代のストレス社会を生きぬくにはこういう癒しが必要だと思う。こころが病んでいるひとにもおすすめです。みんなでぴょんぴょんしよう。
 簡略化した目次↓

第一章 悲劇的なもの
  1 系譜の概念
  2 意味
  3 意志の哲学
  4 弁証法に抗って
  5 悲劇の問題
  6 ニーチェの進化
  7 ディオニュソスとキリスト
  8 悲劇的なものの本質
  9 実存の問題
  10 実存と無垢
  11 骰子の一擲
  12 永遠回帰のための諸帰結
  13 ニーチェ象徴主義
  14 ニーチェマラルメ
  15 悲劇的思考
  16 試金石



第二章 能動的と反動的
  1 身体
  2 諸力の区別
  3 量と質
  4 ニーチェと科学
  5 永遠回帰の第一の側面ーー宇宙論的で自然学的な理説としての永遠回帰
  6 力能の意志とは何か
  7 ニーチェの術語法
  8 起源と転倒した像
  9 諸力の測定問題
  10 序列 
  11 力能の意志と力能の感情
  12 諸力の〈反動的-生成〉
  13 意味と価値の両面性
  14 永遠回帰の第二の側面ーー倫理的で選択的な思考としての永遠回帰
  15 〈永遠回帰〉の問題



第三章 批判
  1 人間諸科学の変形
  2 ニーチェにおける問いの定型表現
  3 ニーチェの方法
  4 先行者たちに抗って
  5 悲観主義とショーペンハウアーに抗って
  6 意志の哲学のための諸原理
  7 『道徳の系譜』の構図
  8 ニーチェカントーー諸原理の観点から
  9 批判の実現
  10 ニーチェカントーー諸帰結の観点から
  11 真理の概念
  12 認識、道徳、宗教
  13 思考と生
  14 芸術
  15 思考の新たな像



第四章 怨恨から疚しい良心へ
  1 反動と怨恨
  2 怨恨の原理
  3 怨恨の類型
  4 怨恨の諸特徴
  5 彼はよいか、彼は悪いか
  6 誤謬推理
  7 怨恨の展開ーーユダヤ教の僧侶
  8 疚しい良心と内面性
  9 苦痛の問題
  10 疚しい良心の展開ーーキリスト教の僧侶
  11 歴史以前の観点から考察された文化
  12 歴史以後の観点から考察された文化
  13 歴史の観点から考察された文化
  14 疚しい良心、責任、有罪
  15 禁欲主義的理想と宗教の本質
  16 反動的諸力の勝利



第五章 超人ーー弁証法に抗って
  1 ニヒリズム
  2 同情の分析
  3 神は死んだ
  4 ヘーゲル主義に抗って
  5 弁証法の諸転身
  6 ニーチェ弁証法
  7 高次の人間についての理論
  8 人間は本質的に「反動的」であるか
  9 ニヒリズムと価値変質ーー焦点
  10 肯定と否定
  11 肯定の意味
  12 二重の肯定ーーアリアドネ
  13 ディオニュソスツァラトゥストラ



結論
原注
訳者解説 ニーチェの批判哲学ーー時間零度のエクリチュール
訳者あとがき

☆☆☆