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フィギュアレビュー、本・漫画の感想など

ジョージ・マクドナルド『星を知らないアイリーン おひめさまとゴブリンの物語』

小説 児童書 ジョージ・マクドナルド ☆☆☆

 ジョージ・マクドナルド『星を知らないアイリーン おひめさまとゴブリンの物語』のレビューです。
『ファンタステス』や『リリス』のジョージ・マクドナルド。たまたまだけど、ぼくも以前おすすめ本の記事で『リリス』を紹介しました。unnamable.hateblo.jp
 で、なんかタイミングよくマクドナルド作品の新訳が出たので読んでみました。こんなことあるんだね。角川つばさ文庫意識高いな。
 マクドナルドはトールキンやC・S・ルイスに影響を与えたことで知られていますね。ファンタジーの古典です。読んでおいて損はないと思います。マクドナルドのファンタジーは含蓄があってぼくはわりと好きです。薄っぺらなバトルものとはちょっと違います。ファンタジー小説ってこういうものだと思うんだよなあ。


 で、この新訳ですが、なにがすごいって挿絵の数ですよ! 帯によると141点ですって。330ページの本に141点の挿絵! これはすごい。そして640円というコスパの良さ! すごすぎる。
 表紙はこんな感じです↓


 イラストかわいいです。okama先生です。
 児童書の挿絵のいれかたはラノベとちょっと違います。ラノベはだいたい見開きで左ページいっぱいに挿絵という感じですが、児童書はもっと自由に入ります。たとえばこんな感じです↓


 右ページには上半分、左ページには左下に入ってますね。しかも左ページのほうは斜めに入っていて、階段が表現されてますw
 でもこんなもんじゃない。この本はさらにすごく面白いことをやってます。これを見てください↓


 黒ページに白文字ですw しかもフォントもいじってありますよね。なんでもやっちゃう。ちなみにこの本の冒頭にはあらすじを説明する漫画も入ってたりしますw もうなんでもありです。


 この作品には鉱山が出てきます。ぼくの好みです。12歳の少年が働いてるわけですよ。で、お姫様と出会うw


 この作品を含蓄あるものにしてるのは「ひいひいおばあちゃま」の存在。見える人にしか見えない。なんていうと少年漫画でも出てくるありふれた設定なんだけど、なんかそういう陳腐さよりももっと哲学的で神秘的な深さを感じるんだよなあ。やさしい語り口なんですけどね。


 とかなんとかいっても、児童書は児童書です。挿絵たくさんあるし、小学生に楽しんで読んでもらいたいです。
 なんかシールついてました。一枚は本にはさまってて、一枚はレジで選ばされました。ちょっと恥ずかしかったですw まあ姪に買ってやったという設定でお願いします。


☆☆☆