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フィギュアレビュー、本・漫画の感想など

ジュリアン・グラック『陰欝な美青年』

小説 ジュリアン・グラック ☆☆☆

陰鬱な美青年

陰鬱な美青年

 ジュリアン・グラック『陰欝な美青年』のレビューです。
 たとえば『シルトの岸辺』なんかはストーリー性も割とあって普通に読んでもらえると思うけど、『アルゴールの城にて』やこの『陰欝な美青年』など初期のものってストーリー性に乏しいのかな。これは小説というよりも詩だよ!

 こういう小説が現代で読まれるとはとても思えないけど、ぼくはやっぱり好きだ。流し読みを一切許さないというか、集中して緊張感を持って読まないと意味が入ってこないってところが結構ある。妥協を許さない文体というか、この執念って、この執拗さってなんなのだろう。過剰さはもちろんある。ひとによっては、というか多くのひとはこの文体を徹底的に非難するだろうし。あまりにも凝りすぎている。でも好きだ。ストーリーの面白さはとくにないのだけど、グラック作品は何回も読みたくなるんだよなあ。
 まあグラック最初に読むなら『シルトの岸辺』でいいと思う。

☆☆☆

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