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フィギュアレビュー、本・漫画の感想など

桑佳あさ『老女的少女ひなたちゃん』2巻

老女的少女ひなたちゃん 2 (ゼノンコミックス)

老女的少女ひなたちゃん 2 (ゼノンコミックス)

 桑佳あさ『老女的少女ひなたちゃん』2巻の感想です。

 文教堂で買ったのでこんなのついてました↓




 2巻もあいかわらずすごくいい漫画だった。個人的には最近の漫画では『ふらいんぐうぃっち』『氷菓』『老女的少女ひなたちゃん』の3強という感じ。
 2巻では転生前に住んでた家に行ってみたり、かつての友人(つまり現在おばあちゃん)と再会したり、幼稚園卒園したりと内容盛りだくさん。
 もちろんひなたちゃんがかわいいってだけで見てて楽しいんだけど、「時間」というものについて考えたり、人生の儚さ、不条理さにしんみりしてみたりとか、とても味わい深い内容になっていますね。
 各世代が描かれているのもすごい。幼児(ひなたちゃんと友達)、若夫婦(ひなたちゃんの両親)、働く若者(幼稚園の先生たち)、おじいちゃんおばあちゃん(ひなたちゃんのおばあちゃん時代の友人)、そして年頃の若者になった孫サダヲも出てくる(予定)。普通に生きていれば当たり前に出てくるはずの人たちが当たり前に出てくるこういう漫画ってなかなかない。
 寂しさと笑いがあり、生の輝きと死の予感がある。ぼくらは日々漫然と生きているけど、生きるということはいつか死ぬということであり、誰か大切な人をなくすということでもある。死から目を遠ざけようとしても時間というのは傲慢な存在で、ぼくらは宇宙の流れにさからうことができない。ひなたちゃんが昔の家に行って「売家」って看板を見つける場面は切ない。6年経てば変わることもある。人の気配のしない家屋。かつてそこにあった喧騒が嘘みたいに消えてしまっている。ぼくらは流されていく。自然に飲み込まれて朽ちていく。人間とはあまりに無力な存在だけど、それでもぼくらは笑ったり泣いたりして生きている。生きるしかない。
 小学生になったひなたちゃんはどうなるのか。というか、どこまで話続けるのか気になる。サダヲと会って終わりなのかな? 3巻が待ち遠しい。
☆☆☆☆☆