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フィギュアレビュー、本・漫画の感想など

大学1、2年生(文系)におすすめしたい本12選

おすすめ

 いまはてなブックマークで以下の記事が話題です。
www.nagibrno.com




 なるほど、学年ごとのおすすめは面白いかもしれないなと文系の大学1、2年向けという感じで作ってみました。ぼくは文学部卒なので偏ったリストになってます。理系向けのリストは理系のひとが作ってみてください( ´ ▽ ` )ノ




スティグリッツ入門経済学』

 経済関係は超超苦手だけど、入門書くらいは読んでおきたいなという。ニートになるのでなければみんな社会人になるわけなので、経済系の知識もすこしはあったほうがいいかなと思います。

スティグリッツ入門経済学 第4版

スティグリッツ入門経済学 第4版

ジャスミン革命ウォール街のデモ、ヨーロッパの債務危機・・・・・
ますます混迷するグローバル経済を知るための、最初の一冊。
スティグリッツ 経済学シリーズ』は、約20年前の1993年に原書が刊行されて以来、経済学分野における
グローバル・スタンダード・テキストの草分け的存在として知らない者はないほどの存在となった。
そのテキストの姿勢は一貫して、市場メカニズムを重視しつつも、市場の不完全性と限界を明確に認識した、ミク
ロ経済学とマクロ経済学を統一的に展開した「新しい経済学」である。特に著者がその発展に貢献し、ノーベル経
済学賞受賞(2001年)の理由となった「情報の経済学」からの分析を多く取り入れ、さまざまな問題に応用し
ているのが特徴である。
『入門経済学』は、その中での経済学のエッセンスを学び取れるよう、そしてミクロ、マクロ経済学の両方を短縮
的に修得できるよう、スティグリッツ自身の編集したマクロ部分が充実している点に特徴がある。
また、2008年のアメリカ発の金融危機、ユーロ危機についてスティグリッツ自身が特別に書き下ろした日本語
版のための第12章「グローバル危機」が本書には含まれているグローバル・スタンダード・テキストの最新版。

 



『西洋哲学史

 西洋哲学史は教養として。いきなり個々の著作読めっていうんじゃなくて、とりあえず哲学史として。いろいろ出てますが、新書で十分かな。個人的には古代中世のほうが面白かった。

西洋哲学史―古代から中世へ (岩波新書)

西洋哲学史―古代から中世へ (岩波新書)

西洋哲学史―近代から現代へ (岩波新書)

西洋哲学史―近代から現代へ (岩波新書)

あらゆる思考の出発点に、哲学者そのひとの経験があり、論理を紡ぐ言葉がある―やわらかな叙述のなかに哲学者たちの魅力的な原テクストを多数ちりばめつつ、「思考する」ことそのものへと読者をいざなう新鮮な哲学史入門。本書では古代ギリシアと中世の哲学が、続巻ではさらに近代から現代の哲学があつかわれる。

はたして「神は死んだ」のか。言葉はどこまで「経験」を語りうるか―デカルト以降の西洋哲学は、思考の可能性と限界とをみつめながら、自然科学の発展や世界史的状況と交錯しつつ展開してゆく。前著『西洋哲学史古代から中世へ』につづき、哲学者が残した原テクストから思考の流れをときほぐしてゆく、新鮮な哲学史入門。

 



『インド思想史』

 西洋哲学史をやったらインド哲学も知っておくといいです。

インド思想史

インド思想史

哲学と宗教とがあい伴ったインド思想を概説する.『リグ・ヴェーダ』に始まり,仏教ジャイナ教がおこり,ヒンドゥー教を生んで後,中世にイスラーム教の浸透を受けて近―現代へ.主要な選文を引きながら,この重層した流れを紹介.参考文献,年表,地図.

 



『理性の限界――不可能性・不確定性・不完全性』

 中二病エッセンス満載で面白い本。コスパもよく知的好奇心旺盛なひとにおすすめ。

理性の限界――不可能性・不確定性・不完全性 (講談社現代新書)

理性の限界――不可能性・不確定性・不完全性 (講談社現代新書)

アロウ、ハイゼンベルクゲーデルらの思索を平易に解説しつつ、人類が到達した「選択」「科学」「知識」の限界論の核心へ。 知的刺激にみちた、「理性の限界」をめぐる論理学ディベート

 



『自由論』

 全然難しくないので学術書読むための準備運動としていいと思います。

自由論 (日経BPクラシックス)

自由論 (日経BPクラシックス)

個人の自由の不可侵性、言論の自由の重要さ、政府の干渉はどこまで許容されるべきかを明らかにした自由論の古典。

 



言語学を学ぶ人のために』

 言語学の入門書。ちょっと古いけどコンパクトにまとまってると思う。ぼくらは人間として生きているので、言語学はちょっとだけやっておくといいと思います。まああまり面白みを感じない人も多いかもしれませんが。

言語学を学ぶ人のために

言語学を学ぶ人のために

言葉へのアプローチ。近年、研究の多様化著しい言語学を各分野ごとに概説し、同時に現在の問題点と研究方向を平明簡潔に紹介した入門書。巻末の文献解説は言語学小史の役割をも果たす。

 



『生命とは何か―物理的にみた生細胞』

 文系でも理系分野の本読んでみたいですね。

生命とは何か―物理的にみた生細胞 (岩波文庫)

生命とは何か―物理的にみた生細胞 (岩波文庫)

量子力学を創造し、原子物理学の基礎をつくった著者が追究した生命の本質―分子生物学の生みの親となった20世紀の名著。生物の現象ことに遺伝のしくみと染色体行動における物質の構造と法則を物理学と化学で説明し、生物におけるその意義を究明する。負のエントロピー論など今も熱い議論の渦中にある科学者の本懐を示す古典。

 



『野生のうたが聞こえる』

 環境倫理を考えるときに。先進国に生きる現代人だからこそ。

野生のうたが聞こえる (講談社学術文庫)

野生のうたが聞こえる (講談社学術文庫)

あるがままの自然への慈愛と共感、失われゆく野生への哀惜の情をみずみずしい感性でつづり、自然が自然のままで存在しつづける権利や、人間と生態系との調和を訴える先駆的思想を説く。そのしみじみとしたエッセーがソローの著作とならび称される一方で、自然との共生の思想により環境保全運動を支える役割をになってきた本書は、環境倫理の確立が強く叫ばれるいま、必読の古典的バイブルである。

 



チェルノブイリの祈り――未来の物語』

 原発を持っている国の人間なら誰もが読むべき本だと思う。やっぱり福島のこともあるし、日本の大学生に読んでもらいたいな。とかいいつつぼくも最近読んだばっかりですがw

チェルノブイリの祈り――未来の物語 (岩波現代文庫)

チェルノブイリの祈り――未来の物語 (岩波現代文庫)

2015年ノーベル文学賞受賞。
1986年の巨大原発事故に遭遇した人々の悲しみと衝撃とは何か.本書は普通の人々が黙してきたことを,被災地での丹念な取材で描く珠玉のドキュメント.汚染地に留まり続ける老婆.酒の力を借りて事故処理作業に従事する男,戦火の故郷を離れて汚染地で暮らす若者.四半世紀後の福島原発事故の渦中に,チェルノブイリの真実が蘇える.(解説=広河隆一)

 



『休戦』

 どこかのキャッチコピーみたいに「文学読め」なんて他人に言えたもんではないけど、これは読んでおくべきだとあえて言いたいです。

休戦 (岩波文庫)

休戦 (岩波文庫)

アウシュヴィッツを奇跡的に生き延びた主人公=作者(1919-87)が、故郷トリーノに戻るまでの約九カ月の旅の記録。帰還の旅を通して、愛、友情、そして自分自身を再発見し、生きることの素晴らしさ、世界の美しさに気づきはじめる主人公。アウシュヴィッツという死の世界を体験した者は、いかにして一度失った生を新たに獲得できるのか。

 



『苦海浄土』

 水俣病を扱った日本文学の至宝。大学生には読んでおいてもらいたいです。日本人なら避けることのできない問題。

苦海浄土 (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 第3集)

苦海浄土 (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 第3集)

「天のくれらす魚」あふれる海が、豊かに人々を育んでいた幸福の地。しかしその地は、海に排出された汚染物質によって破壊し尽くされた。水俣を故郷として育ち、惨状を目の当たりにした著者は、中毒患者たちの苦しみや怒りを自らのものと預かり、「誰よりも自分自身に語り聞かせる、浄瑠璃のごときもの」として、傑出した文学作品に結晶させた。第一部「苦海浄土」、第二部「神々の村」、第三部「天の魚」の三部作すべてを一巻に収録。

 


The Grapes of Wrath

 大学生なんだから洋書も読んでみようということでおすすめがこれ。スタインベックの『怒りの葡萄』です。いろんな翻訳見ながら読んでみるのも面白いかもしれません。内容は現代社会にも通じるもので普遍性があると思います。社会に出る前に読んでもらいたいです。

The Grapes of Wrath (Penguin Modern Classics)

The Grapes of Wrath (Penguin Modern Classics)

Shocking and controversial when it was first published, The Grapes of Wrath is Steinbeck's Pultizer Prize-winning epic of the Joad family, forced to travel west from Dust Bowl era Oklahoma in search of the promised land of California. Their story is one of false hopes, thwarted desires and powerlessness, yet out of their struggle Steinbeck created a drama that is both intensely human and majestic in its scale and moral vision.

 



おわりに――本を読もう!

 いい本を読むと世界の見方が広がり人生が豊かになります。大学受験が終わってほっとする時期ですが、安心感に包まれるなかでも今度は将来の不安とか人間関係(とくに恋愛)の悩みとかが徐々にいろいろ出てくるでしょう。本はちょっとしたヒントをくれたりします。ぼくは複雑性PTSDとかで人生うまくいってませんが、さくっと自殺しないで生きてこられたのも読書したからかもしれません。まあめんどくさい人間にはなってしまいましたが(´・ω・`)
 3年夏以降は就活を意識しはじめ、4年になれば卒論もあって忙しくなります。読書するなら大学1、2年生の時期が最高だと思います。なにかに急かされることもなく、じっくりと納得いくまで読書できます。こういう時期って大学卒業しちゃったらたぶん定年後までないですよね。定年後はもはや読書する気もなくなってそうですし。
 読書は義務ではないです。でもいい本との出会いは人生をすこしだけ豊かにします。豊かといってもそれは必ずしもハッピーということではないかもしれません。でも学問を通してこの世界について深く考えることは、自分の人生に真剣に向き合うことでもあると思います。それはとても幸福な体験だと思います。
 みんながいい本と出会えますように!