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ジル・ドゥルーズ『カントの批判哲学』

哲学 ジル・ドゥルーズ ☆☆☆

カントの批判哲学 (ちくま学芸文庫)

カントの批判哲学 (ちくま学芸文庫)

 ジル・ドゥルーズ『カントの批判哲学』の感想です。

独自の視点で哲学史に取り組んできたドゥルーズは、本書で、カントの3つの主著、『純粋理性批判』『実践理性批判』『判断力批判』の読み直しをはかる。カントの批判哲学が、理性・悟性・構想力という諸能力の組み合わせの変化によって作動する一つの置換体系として描き出され、諸能力の一致=共通感覚に、その体系の基礎が見いだされる。カントを、乗り越えるべき「敵」ととらえていたドゥルーズが、自らの思想を形成するために書き上げたモノグラフィー。平明な解説と用語解説を付す。新訳。

 


 ドゥルーズによるカント哲学の教科書的なもの。『純粋理性批判』『実践理性批判』『判断力批判』が取り上げられ、わずか150ページ程度で語られています。『純粋理性批判』だけでも結構な分量なのを考えれば、超お手軽ですねw
 國分功一郎さんによる訳者解説がとても親切で、これだけで50ページあります。カント哲学のドゥルーズによる読解及びドゥルーズ哲学を國分功一郎さんが解説しています。とてもわかりやすい解説なので、これだけでも読む価値ありますよ。
 カント読んだことあるひとはぜひ読んでみてください。
 目次

序論 超越論的方法
 カントの理性観/能力という語の第一の意味/高次の認識能力/高次の欲求能力/能力という語の第二の意味/能力という語の二つの意味の関係


第一章 純粋理性批判における諸能力の関係
 ア・プリオリと超越論的/コペルニクス的転回/総合と立法的悟性/構想力の役割/理性の役割/諸能力間の関係の問題――共通感覚/正当な使用と不当な使用


第二章 実践理性批判における諸能力の関係
 立法的理性/自由の問題/悟性の役割/道徳的共通感覚と諸々の不当な使用/実現の問題/実現の諸条件/実践的関心と思弁的関心


第三章 判断力批判における諸能力の関係
 感情の高次形態は存在するか?/美的共通感覚/崇高における諸能力の関係/発生の観点/自然における象徴作用/芸術における象徴作用、あるいは天才/判断力はひとつの能力であるか?/美学から目的論へ


結論 理性の諸目的
 諸能力の理説/諸目的の理論/歴史あるいは実現


 文献表
 原註
 訳註
 訳者解説

☆☆☆

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