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フィギュアレビュー、本・漫画の感想など

アラン・ロブ=グリエ『迷路のなかで』

迷路のなかで (講談社文芸文庫)

迷路のなかで (講談社文芸文庫)

 アラン・ロブ=グリエ『迷路のなかで』の感想です。

おなじ外観の家が続く雪に塗りこめられた街の迷路をさまよう敗残兵の姿と、「ライフェンヘルスの敗戦」と題された絵の場面とが交錯し、物語は複雑な軌跡を描きながら展開回帰をくり返す。兵士は銃撃をうけ、居合わせた医者に介抱されながら死ぬが、意表をつく結末が控えている。執拗なまでに幾何学的な描写によって独特の世界を構築し、ヌーボー・ロマンの旗手となったロブ=グリエの代表作。



 ヌーヴォー・ロマンの代表的作家ロブ=グリエの作品。とてもおもろい小説でした(*´▽`*)
 タイトルの通りほんとに迷路みたいな小説で、次から次へと頭がぐるぐるしてきますw 「私」と「兵士」と「絵」。「私」が出てくるのは最初と最後だけ。一応、最後オチみたいのはあります。話のメインは雪の中、兵士が果てしなく同じ景色が続く通りをさまようというもの。同じ表現が繰り返し出てきたり、そういった繰り返しの表現から突然他の場面に引き戻されたり……。
 個人的に印象に残ったのは以下の部分。

緊張が運動のあとにやって来て、顔の造作はひきつり、手足は硬直し、微笑は冷笑となり、生命の躍動がその意図と意味を失ってしまっている。それにかわってそこにあるのは、極端な誇張であり、異様さであり、死である。
(pp.106-107)



 自分でも小説書いてるひとはぜひ読んでみてください。こういうやり方もあったんだと勉強になりますよ。まあ同じように書いてもだめですが。
☆☆☆