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フィギュアレビュー、本・漫画の感想など

ジル・ドゥルーズ『ニーチェ』

ニーチェ (ちくま学芸文庫)

ニーチェ (ちくま学芸文庫)

 ちくま学芸文庫ジル・ドゥルーズニーチェ』の感想です。

力の本質とは、他の諸力との関係、差異である。つまり力は、つねに内的な差異化を含み、自己同一性をかわして生成している。ニーチェの語る「“力”への意志」は、主体が“力”を欲していることではない。ディオニュソス、シャラトゥストラの形象が示唆するとおり、“力”がより強くなるように、主体の定位が破れるまでに他との関係、差異化、多数化、純粋な生成を肯定することである。「永遠回帰」とは同一なものの再来ではない。純粋に生成するものはたえず自己同一性を欠くからこそ、多様に変容しつつ、回帰してやまない。ポスト構造主義の尖鋭なニーチェ像を提出した、画期的小論。

 



 ドゥルーズによるニーチェ河出文庫に『ニーチェと哲学』がありますが、あれよりももっと軽い読み物です。「ニーチェ選集」という要するにニーチェ著作の抜粋がメインになっている本です(91ページから198ページまで)。30ページ弱の訳者解説は結構よかったです。
 目次

生涯
哲学
ニーチェ的世界の主要登場人物辞典
ニーチェ選集


 ニーチェ著作
 関係書誌


 ドゥルーズニーチェ――訳者解説に代えて
 訳者あとがき

 


 とてもコンパクトでわかりやすい本です。物足りない感じはありますが。
 というかぼくもドゥルーズによって知ってるだけで、ニーチェは『ツァラトゥストラはこう言った』『善悪の彼岸』『道徳の系譜』『喜ばしき知恵』しか読んでないので、『悲劇の誕生』『この人を見よ』『反時代的考察』はいつか読みたいなとは思いました。
 ドゥルーズによるニーチェ論をがっつり読みたいひとは『ニーチェと哲学』のほうをおすすめします。

ニーチェと哲学 (河出文庫)

ニーチェと哲学 (河出文庫)




 ドゥルーズニーチェを読むと心が軽くなってぴょんぴょんしたくなります。
☆☆