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ニーチェ『この人を見よ』

この人を見よ (岩波文庫)

この人を見よ (岩波文庫)

 ニーチェ『この人を見よ』の感想です。

『この人を見よ』が書かれたのは1888年の秋、ニーチェ(1844‐1900)44歳のときであり、以後彼は死の年まで11年間を狂気の闇に生きることになる。この破天荒な自伝は、あらゆる価値の根本的転換を説きつづけたニーチェの全思想について自らなされた解明であって、われわれはこれによって彼の内面的全体像を把握することができる。

 



 ニーチェ自身によるニーチェ。とても平易で読みやすく、ニーチェのことを理解するにはいいと思いました。いろいろ読んでから最終的にこれって感じで最後のお楽しみとしてとっておくのがいいかなと思いました。読みやすいですが、この本だけ読んでも(内容が薄いし)たぶん何言ってんのこのおっさんって感じでよくわかんないと思いますのでニーチェ入門としてはおすすめしません。
 目次

序言
なぜわたしはこんなに賢明なのか
なぜわたしはこんなに利発なのか
なぜわたしはこんなによい本を書くのか
 悲劇の誕生
 反時代的考察
 人間的な、あまりに人間的な および二つの続篇
 曙光
 たのしい知識
 ツァラトゥストラ
 善悪の彼岸
 道徳の系譜
 偶像のたそがれ
 ワーグナーの場合
なぜわたしは一個の運命であるのか


 訳注
 解説

 



 ウィキペディアからですが、著作の順番を確認すると以下のようになります。

『音楽の精神からのギリシア悲劇の誕生』(『悲劇の誕生』)(Die Geburt der Tragödie aus dem Geiste der Musik,1872)
『反時代的考察』(以下の論文所収)(Unzeitgemässe Betrachtungen, 1876)
  「ダーヴィト・シュトラウス、告白者と著述家」(David Strauss: der Bekenner und der Schriftsteller, 1873)
  「生に対する歴史の利害」(Vom Nutzen und Nachteil der Historie für das Leben, 1874)
  「教育者としてのショーペンハウアー」(Schopenhauer als Erzieher, 1874)
  「バイロイトにおけるヴァーグナー」(Richard Wagner in Bayreuth, 1876)
『人間的な、あまりにも人間的な』(Menschliches, Allzumenschliches, 1878)
『曙光』(Morgenröte, 1881)
『悦ばしき知識』(Die fröhliche Wissenschaft,1882)
ツァラトゥストラはかく語りき』(Also sprach Zarathustra, 1885)
善悪の彼岸』(Jenseits von Gut und Böse, 1886)
道徳の系譜』(Zur Genealogie der Moral, 1887)
ヴァーグナーの場合』(Der Fall Wagner, 1888)
ニーチェヴァーグナー』(Nietzsche contra Wagner, 1888)
『偶像の黄昏』(Götzen-Dämmerung, 1888)
『アンチクリスト』(あるいは『反キリスト者』)(Der Antichrist, 1888)
『この人を見よ』(Ecce homo, 1888)

 




 やっぱりニーチェ読むならまずは『善悪の彼岸』かなあ。『悲劇の誕生』読んでおくことも大事だったのだなとこの前思いましたが(ディオニュソスのことで)。個人的にあとは『反時代的考察』と『偶像の黄昏』読みたいなと思ってて、まあそのうち読むかもしれません。ニーチェはタイトルがいいですよね。そのものずばりという感じで。

ニーチェ全集〈4〉反時代的考察 (ちくま学芸文庫)

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ニーチェ全集〈14〉偶像の黄昏 反キリスト者 (ちくま学芸文庫)

ニーチェ全集〈14〉偶像の黄昏 反キリスト者 (ちくま学芸文庫)




 あとはやっぱりおすすめしたいのがドゥルーズによるニーチェ。個人的にはニーチェそのもの読むよりドゥルーズのほうがおすすめです。

ニーチェと哲学 (河出文庫)

ニーチェと哲学 (河出文庫)



 ニーチェはいいこと言ってるので、周りに馴染めない学生や、毎日の仕事で疲弊した社会人にも読んでもらいたいです。