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ユルゲン・ハーバマス『イデオロギーとしての技術と科学』

イデオロギーとしての技術と科学 (平凡社ライブラリー)

イデオロギーとしての技術と科学 (平凡社ライブラリー)

 ユルゲン・ハーバマス『イデオロギーとしての技術と科学』の感想です。

ヘーゲルマルクスヴェーバーらの読み直しによって、コミュニケーション行為論を基礎とした批判的社会理論の構築を目指す、初期ハーバマスの記念碑的作品の全面改訳版。

 



 五つの論文を集めた200ページ程度の薄い本です。論文のタイトルは以下のとおり。

  • 労働と相互行為――ヘーゲルの「イエナ精神哲学」への註
  • イデオロギー〉としての技術と科学
  • 技術の進歩と社会的生活世界
  • 政治の科学化と世論
  • 認識と関心


 第2論文、第3論文、第4論文が面白かったですね。ヘーゲルとカントを対比させて論じている第1論文も読んでおいたほうがいいです。第5論文はフッサールの話をからめて話しているんですが、他の論文に比べてやや難しく感じました。
 薄い本なんですが、なかなか充実した内容でした。ハーバーマスの本読んだの初めてで、このあたりのことはぼくも学生時代に講義で聞いてはいたんですが、著作を実際に読んでみるとなるほどなと納得感ありました。もっと早く読むべきだったかな。テクノクラシーって技術至上主義って書かれるとわかりやすいですねw 講義で先生がテクノクラシーテクノクラシー言ってて、新種のポケモンかとか思ってましたね、当時は。
 ハーバーマスに取り組むならいずれ『コミュニケイション的行為の理論』を読まなきゃいけないようですが、上中下で15,552円ですね……。高いですが近いうちに買っておきたいと思います。とりあえず次は最近岩波文庫から出た『後期資本主義における正統化の問題』を読みたいと思います。
 こういう本は理系の人(とくに真面目に研究者を志している人)にこそ読んでもらいたいです。文学部不要論に安易に乗っかってる理系の人たちを見るとちょっと日本の未来が不安になっちゃうんですよね……
★★★