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春原ロビンソン、小菊路よう『佐伯さんは眠ってる』2巻

 春原ロビンソン原作、小菊路よう作画の『佐伯さんは眠ってる』の2巻までの感想です。(Kindleではありませんが、漫画は電子書籍で読んでます)

授業中にこっそり惰眠をむさぼる学級委員長の佐伯さん。しかし「惰眠は許さない」と宣言する教育実習生がやって来る。佐伯さんの惰眠、どうなる!? 原作に『戦勇。』『がくモン!~オオカミ少女はくじけない~』の春原ロビンソン、作画は『童貞地獄』『七つの大罪 セブンデイズ~盗賊と聖少女~』の小菊路よう。

 



 5時間目に必ず眠くなってしまう2年1組のクラス委員長佐伯さんとそれを見守る隣の席の時宮スグルくんのお話。佐伯さんが寝ていることが先生にばれてしまっては大変だと時宮くんはいろいろ心配したり助けたり協力したりします。
 とにかく佐伯さんがかわいいです(*´ω`*) 真面目で優等生で明るくて爽やかで純粋でちょっとアホの子。それに時宮くんもウブな感じでニヤニヤできます! どの話もとってもしょうもないネタなんですが、それがまたいかにも中学生ってスケール感でいいんですよ! 佐伯さんの前の席の奥田さんの登場時の紹介が「消しゴムカスを丸めてる」とかw 他の登場人物も微妙にリアルで変な人が多くて面白いです。というか、名前が雑なのも面白いですね。最初の人物紹介見るだけで笑えるんですがw




 佐伯さんと時宮くんの関係性にニヤニヤでき、描写にしつこさやいやらしさもなく軽く爽やかな読み心地です。オリジナリティ溢れる特殊な内容や描写があるわけでもなくギャグ漫画的な誇張表現なども多いですが、それでも安直なテンプレ表現とは違い、いい意味で素直な表現だと感じました。作者の作為みたいなもの(それを「いやらしさ」と言ったのですが)を感じないのです。余計なことや無駄なものは削ぎ落とされていて、作品として研ぎ澄まされていると思いました。単純な漫画ですが、だからこそセンスを感じます。この作品を形作っている構成要素は多くはありませんが、すべてが無理なくうまく組み上がっていて破綻がないため、少ない情報ながらも奥行きを感じられるリアリティあるいは立体感が出ています。下手な作家はいくら情報量を増やしてもリアリティある世界を構築できませんが、センスのある人がやるとごく少ない情報だけでも説得力のある世界を組み上げてしまうんですよね。




 カラーページとかではなく、とあるコマだけがカラーなのは何なんでしょうか。さすがに笑いましたw
☆☆☆☆