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ブリュノ・ラトゥール『社会的なものを組み直す アクターネットワーク理論入門』

社会的なものを組み直す: アクターネットワーク理論入門 (叢書・ウニベルシタス)

社会的なものを組み直す: アクターネットワーク理論入門 (叢書・ウニベルシタス)

 ブリュノ・ラトゥール『社会的なものを組み直す アクターネットワーク理論入門』の感想です。

主体/客体あるいは人間/自然といった近代的世界認識を超え、脱中心的なネットワークとして社会を記述するアクターネットワーク理論。アーリ、ラッシュら多くの社会学者に影響を及ぼし、技術社会論、情報論、経営学、地理学、人類学、哲学、アートにもインパクトを与えた方法論を、提唱者であるラトゥール自身が解説する。現代の知見をふまえてアップデートされたラトゥール社会学の核心。

 



 ぼくはグレアム・ハーマンに興味があって本を買ってあります。で、そのグレアム・ハーマンに影響を与えたのがラトゥールらしいので読んでみました。
 ドゥルーズ=ガタリの『千のプラトー』なんかが好きな人は楽しく読めるのではないでしょうか。やや分厚い本ですが、入門書という位置付けのせいか、全体に(しょうもない)ユーモアと軽妙さが溢れていてエッセイに近い読み心地です。センテンスごとに精読しないと意味が取れないとかいう種類の本ではありません。陳腐なメタファーがたくさん出てきてちょっと失笑したりしますw
 ぼくはこの本を文学理論の一種として読んだのでとても共感できました。小説書いてる人にもぜひ読んでもらいたいです。
 やはり次はグレアム・ハーマン読みます。つい先日新しい本も出ましたしね。

非唯物論: オブジェクトと社会理論

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四方対象: オブジェクト指向存在論入門

四方対象: オブジェクト指向存在論入門




 ああそうそう、この本読んで気になった翻訳上の問題ですが、やたらと「真逆」という若者言葉が出てくるんですよ。あえて既存の社会学へのカウンターという意味で「真逆」という“新しい”表現で訳したのか、それとも翻訳者は「真逆」という言葉が正式な日本語ではないと知らないでつい癖で使ってしまったのかどちらなのか知りませんが、個人的にはかなり違和感ありました。すごく間の抜けた感じになるというか単純にバカっぽいというか。



 あとこれは翻訳の問題ではなくて原文自体がそうなんでしょうけど、文章が面白くないというか文章表現としてまったくセンスがないです。ぼくも小説家志望だからわかるのですが、才能のない人が自分のセンスのなさを客観視できずにとりあえず思いついた表現を書きなぐっているという感じです。文章が洗練されてないです。まあそれすら「あえて」そういうスタイルで書いていると主張すれば、まあANTの趣旨には合ってるのかもしれませんが……
☆☆